25日後場の日経平均株価は前日比112円08銭安の1万4620円53銭と3日続落し、安値引け。終値での1万4700円割れは、18日(1万4505円36銭)以来4営業日ぶりの水準となる。後場寄り付きから、マイナス圏での小幅もみ合い商状が続いたあと、下げ幅を縮小して1万4700円台に引き戻す場面もあったが、その後は再び軟化。利益確定売りに上値が重く、引けにかけては円強含み推移とともに株価指数先物にまとまった売り物が出て、下げを主導した。

東証1部の出来高は31億1293万株。売買代金は2兆2281億円。騰落銘柄数は値上がり623銘柄、値下がり1029銘柄、変わらず102銘柄。

市場からは「225採用銘柄の入れ替え(25日終値ベース)に伴い、需給が悪化した。短期的な過熱感は残り、サイクル的にも目先高値を付けても良いところでもあり、あすの権利落ちで、下に行くようなら調整入りの可能性が出てくる」(準大手証券)との声が聞かれた。

業種別では、JFE<5411、株価 - チャート>、日新鋼HD<5413、株価 - チャート>などの鉄鋼株に売りが継続し、値下がり率トップのまま。住友電工<5802、株価 - チャート>、邦チタ<5727、株価 - チャート>などの非鉄金属株も引き続き軟調。クボタ<6326、株価 - チャート>、荏原<6361、株価 - チャート>などの機械株や、JAL<9201、株価 - チャート>などの空運株も安い。三井不<8801、株価 - チャート>、平和不<8803、株価 - チャート>などの不動産株や、大成建<1801、株価 - チャート>、鹿島<1812、株価 - チャート>などの建設株も値を下げた。個別では、きのう3日連続でストップ高したコンベヤ<6375、株価 - チャート>や、きのうストップ高で3連騰したA&Aマテ<5391、株価 - チャート>に利益確定売りが継続。冶金工<5480、株価 - チャート>、エンプラス<6961、株価 - チャート>などの下げも目立った。

半面、225採用銘柄の入れ替えに伴う買い需要発生で日東電<6988、株価 - チャート>がストップ高となり、JSR<4185、株価 - チャート>も堅調に推移するなど化学株が上昇し、値上がり率トップ。郵船<9101、株価 - チャート>、川崎汽<9107、株価 - チャート>などの海運株や、東電<9501、株価 - チャート>、東ガス<9531、株価 - チャート>などの電力ガス株もしっかり。13年度の国内自動車生産計画を上方修正すると報じられたトヨタ<7203、株価 - チャート>、スズキ<7269、株価 - チャート>などの自動車株や、三住トラスト<8309、株価 - チャート>、横浜銀<8332、株価 - チャート>などの銀行株も底堅い。個別では、半導体製造装置最大手の米アプライドマテリアルズとの経営統合を発表した東エレク<8035、株価 - チャート>が高値圏(前場は一時ストップ高)を維持。連結子会社の東エレデバ<2760、株価 - チャート>は前場に一時ストップ高したあと上げ幅を縮めたが、値上がり率トップを保った。ネクスト<2120、株価 - チャート>、TYK<5363、株価 - チャート>、高周波<5476、株価 - チャート>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、26業種が下落した。