25日前場の日経平均株価は前日比57円96銭安の1万4674円65銭と3日続落。朝方は、対ドル、対ユーロでの円高や、NYダウの4日続落を受け、売りが先行したが、一巡後は配当取りの動きを交えた根強い買いに支えられ、小幅高に転じる場面もあった。ただ、半導体製造装置最大手の米アプライドマテリアルズとの経営統合を発表した東エレク<8035、株価 - チャート>の人気波及効果が限定的だったうえ、その後、円相場がやや強含んだこともあり、再び軟化した。午前11時14分には、この日の安値となる1万4666円07銭(前日比66円54銭安)を付け、引けにかけて停滞した。
東証1部の出来高は16億8511万株。売買代金は9983億円。騰落銘柄数は値上がり402銘柄、値下がり1247銘柄、変わらず104銘柄。
市場からは「米財政問題でNYダウが弱く、為替も円高気味になっており、動きづらい状況だ。配当取りの動きもあろうが、それもほぼ終えたとみられ、日経平均の銘柄入れ替え(25日終値ベース)に伴う売り需要が重しとして意識されよう」(銀行系証券)との声が聞かれた。
業種別では、新日鉄住金<5401、株価 - チャート>、日新鋼HD<5413、株価 - チャート>などの鉄鋼株が下落し、値下がり率トップ。住友電工<5802、株価 - チャート>、邦チタ<5727、株価 - チャート>などの非鉄金属株も安い。クボタ<6326、株価 - チャート>、荏原<6361、株価 - チャート>などの機械株や、東燃ゼネ<5012、株価 - チャート>、JX<5020、株価 - チャート>などの石油株も軟調。大成建<1801、株価 - チャート>、鹿島<1812、株価 - チャート>などの建設株や、三井不<8801、株価 - チャート>、東急不<8815、株価 - チャート>などの不動産株も売られた。JAL<9201、株価 - チャート>、ANA<9202、株価 - チャート>などの空運株もさえない。個別では、きのう3日連続でストップ高したコンベヤ<6375、株価 - チャート>や、きのうストップ高で3連騰したA&Aマテ<5391、株価 - チャート>が利益確定売りに押され、品川リフラ<5351、株価 - チャート>、北川鉄<6317、株価 - チャート>、エンプラス<6961、株価 - チャート>などの下げも目立った。
半面、東電<9501、株価 - チャート>、東ガス<9531、株価 - チャート>などの電力ガス株が上昇し、値上がり率トップ。郵船<9101、株価 - チャート>、川崎汽<9107、株価 - チャート>などの海運株もしっかり。日水<1332、株価 - チャート>、ホクト<1379、株価 - チャート>などの水産農林株も底堅い。個別では、経営統合発表を受け、東エレク<8035、株価 - チャート>が一時ストップ高となり、連結子会社の東エレデバ<2760、株価 - チャート>も一時ストップ高。ラサ工業<4022、株価 - チャート>、TYK<5363、株価 - チャート>、高周波<5476、株価 - チャート>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が下落した。