グローリー<6457、株価 - チャート>は20年夏季五輪が東京に決まって以降、カジノ解禁への思惑も強まり、主力の貨幣処理機需要が拡大するとの期待感から買いが優勢となっている。25日・75日の両移動平均線のゴールデンクロス(GC)が接近していることも支援材料。

14年3月期第1四半期(13年4-6月)の連結営業利益は前年同期比39.5%減の8億5400万円だった。買収した英タラリス(貨幣処理機の製造・販売会社)ののれん償却費が利益を圧迫した。

通期予想の営業利益は前期比10.7%増の160億円。例年、売上、利益が下期偏重する傾向にあるほか、「タラリス社が持つメンテナンス体制を活用することで、海外での利益を継続して出せる」(経営企画部)という。中間期配当は1円増配の22円(年44円)を予定している。

国内では、東京夏季五輪に向けて、外貨両替機やセキュリティー機器、タッチパネル式券売機などの需要は広がる見通しで、先行きの展開力は大きい。足元では、金融機関の窓口用「紙幣硬貨入出金機」の更新需要、流通・交通市場向け「レジ釣り銭機」の販売が好調に推移している。

24日の終値は、前週末比12円高の2547円。