24日後場の日経平均株価は前週末比9円81銭安の1万4732円61銭と小幅続落。前場の軟地合いを引き継ぐ形で、後場寄り付きから売りが先行したが、売り込む動きにはつながらなかった。配当狙いの動きが指摘されるとともに、根強い買いに支えられ、下げ幅縮小後に上げに転じる場面もあった。円相場の伸び悩みもあり、株価指数先物買いを交えて午後2時52分には1万4767円72銭(前週末比25円30銭高)まで上昇した。引けにかけては利益確定売りにマイナス圏に押し戻されたが、小幅安にとどめた。

東証1部の出来高は28億3389万株。売買代金は1兆9235億円。騰落銘柄数は値上がり847銘柄、値下がり807銘柄、変わらず99銘柄。

市場からは「強い動きだが、配当取りという目先的な需給要因によるものではないか。まずは、9月権利落ちとなるあさってに配当落ち分を埋められるかどうかがポイント。即日埋めなら、改めて基調の強さを印象付けることになろう」(準大手証券)との声が聞かれた。

業種別では、LIXILG<5938、株価 - チャート>、SUMCO<3436、株価 - チャート>などの金属製品株に売りが継続。T&DHD<8795、株価 - チャート>、第一生命<8750、株価 - チャート>などの保険株や、東建物<8804、株価 - チャート>、東急不<8815、株価 - チャート>などの不動産株も引き続き軟調。オリンパス<7733、株価 - チャート>、セイコーHD<8050、株価 - チャート>などの精密株や、三菱電<6503、株価 - チャート>、ソニー<6758、株価 - チャート>などの電機株も値を下げた。いすゞ<7202、株価 - チャート>、日野自<7205、株価 - チャート>などの自動車株もさえない。国際帝石<1605、株価 - チャート>、石油資源<1662、株価 - チャート>などの鉱業株や、東北電<9506、株価 - チャート>、東ガス<9531、株価 - チャート>などの電力ガス株も安い。個別では、カーバイド<4064、株価 - チャート>、日本オラクル<4716、株価 - チャート>、テーオーシ<8841、株価 - チャート>などの下げが目立った。13年9月中間期の連結業績予想を下方修正したNECフィル<2322、株価 - チャート>も軟調。

半面、王子HD<3861、株価 - チャート>、レンゴー<3941、株価 - チャート>などのパルプ紙株が堅調に推移し、値上がり率トップ。KDDI<9433、株価 - チャート>、NTTドコモ<9437、株価 - チャート>などの情報通信株も引き締まった。JFE<5411、株価 - チャート>、日新鋼HD<5413、株価 - チャート>などの鉄鋼株や、住友化学<4005、株価 - チャート>、東ソー<4042、株価 - チャート>などの化学株も上昇。武田薬<4502、株価 - チャート>、大日住薬<4506、株価 - チャート>などの医薬品株も物色された。昭シェル<5002、株価 - チャート>、東燃ゼネ<5012、株価 - チャート>などの石油株も強含んだ。

個別では、コンベヤ<6375、株価 - チャート>が3営業日連続のストップ高。放射性物資で汚染された土壌から高濃度汚染土砂分を分離・回収する装置を開発したと報じられたラサ工業<4022、株価 - チャート>をはじめ、A&Aマテ<5391、株価 - チャート>、TYK<5363、株価 - チャート>もストップ高。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、23業種が下落した。