コクヨ<7984、株価 - チャート>は、事務用机、イスなどオフィス機器などファニチャー関連の収益力が高く、国内トップシェアのノートや文具などのステーショナリーも堅調に推移している。
13年6月中間期(1-6月)の連結経常利益は前年同期比7.3%増の77億5900万円。通期予想(前期比2.6%増の63億円)をすでに超過している。「例年、下期に収益が偏重する」(経理部)という。市場では「景況感の改善があれば、ファニチャー関連の需要が拡大し、増額期待が高まる」(国内証券)との指摘があった。
ステーショナリー事業では、アジアナンバーワンの地位の確立を目指し、中国やインド、ベトナムでの展開に力を注いでいる。ファニチャー関連事業では、首都圏や関西圏を強化。JR大阪駅前にオープンした「グランフロント大阪」で、「梅田ライブオフィス」を開設。関西圏でのシェア獲得を目指す。中国ではショールームを活用した富裕層向けの提案活動も実施している。今後、東京夏季五輪開催で首都圏での需要拡大も期待される。年15円配当は継続する予定。
戻り売りを順調に消化していることから、年初来高値(810円、5月8日)を目指し、継続した買いが期待できそうだ。
20日の終値は、前日比5円高の755円。