東レ<3402、株価 - チャート>は20日、有機薄膜太陽電池において、単層素子としては世界最高レベルとなる10%超の変換効率(太陽光を電気に変えるエネルギー変換効率)を達成したと発表した。

同社は、独自のポリマー設計技術と有機合成技術を駆使し、変換効率向上のかぎとなる芳香族ポリマー系ドナー材料を新たに開発した。有機薄膜太陽電池は、多くの種類の太陽電池があるなか、最も薄く、最も簡便に作製することができ、抜本的な低コスト化が実現可能な次世代の太陽電池として開発が進められている。軽量で柔軟性に富むといった特長を生かし、建造物の壁面利用や車載用など、新用途への展開が期待されているものの、変換効率が低いことが、実用化に向けて大きな課題となっている。

20日の終値は、前日比4円高の647円。