是枝監督は「僕自身、子供ができてもなかなか一緒にいる時間がなかったんです。ひと月家を空け、戻って翌朝仕事に行こうとしたら、『また来てね』って。一緒にいないで血がつながっているだけで父親といえるのだろうかって悩んで。主人公にそんな悩みをさせてみようと考えたことからスタートしました」と振り返る。