見知らぬ他人に暴行をする。迷惑行為を自慢したりするばかりでなく撮影した映像を公開して楽しむといった一連の行為をハッピースラッピングを言い。

 節操もない。恥ずかしげな自らを披露する。

 一つの概念に囚われ。自らの常識で比重を置いた見解は史実を大きく捻じ曲げる原因となる。

 ハッピースラッピングはイギリスで発生した社会現象が語源とされている。

 この行為は決して珍しいものではない。他人に自らの行為を見せびらかすことがなによりも特徴的である。

 寝取り寝取られ。不貞行為などが人気を博しているが反社会的人格の一種を意味すると同時にそれを面白がる行為もまた反社会的であるが本来の人間の素顔ともいえる。


 現実では否定してしまう行為もバーチャルであるなら覗き見。それに興奮したところで現実は裏腹なことを述べることはできる。


 匿名性を保守できるインターネットは悪辣な犯罪行為を誇示する書き込みをしない限りハッピースラッピングの坩堝といえる。


 それを強く表現するように史実よりも変質的な行為にアクセスが集中する。自らの行為を見せびらかしたい者にとってインターネットはまさに神聖な聖域となるばかりだ。

 相手の気を引こうとする書き込みもまたハッピースラッピングであって。それに答えしてしまうことでさらに相手はエスカレートな書き込みなどを続ける。

 一番わりやすいのが「死にたい」だろう。自殺を示唆する書き込みは通報する必要があるが周りの反応を楽しむばかりのハッピースラッピングを本気で相手にする必要はない。

 しかし面白いもので、その魂胆にのってしまう。

 それがハッピースラッピングの連鎖ともいえる。