19日後場の日経平均株価は前日比260円82銭高の1万4766円18銭と高値引けに大幅続伸。7月24日以来約2カ月ぶりに終値で1万4700円台に乗せた。後場寄りの午後零時40分に同253円28銭高の1万4758円64銭まで上昇。その後も、アジア市場の堅調推移などを背景に高値圏での推移が続いたが、中盤になると、円がやや強含む動きをみせたことから利益確定売りに上げ幅を縮小。株価指数先物売りを交えて、午後2時7分には同154円77銭高の1万4660円13銭まで伸び悩んだ。利益確定売り一巡後は引けにかけて再び強調展開となった。東証1部の出来高は37億4897万株。売買代金は2兆4147億円。騰落銘柄数は値上がり1544銘柄、値下がり160銘柄、変わらず49銘柄。
市場からは「FOMC(米連邦公開市場委員会)を通過して不透明感が後退した。円高にフレはしたが、リスクオンする流れの方が優勢だった。今晩の米国市場が崩れなければ、あすもリスクオンの流れを背景に堅調な地合いになるとみている。なお、今月に入ってから、オリンピック、FOMCとイベントを通過するごとに不透明感が抜けて水準を切り上げる展開となっている。次のイベントは来月初めの消費税増税の最終判断とみている」(オンライン証券)との声が聞かれた。
東証業種別株価指数で全33業種が値上がりした。新日鉄住金<5401、株価 - チャート>、JFE<5411、株価 - チャート>などの鉄鋼株、金相場上昇が追い風となった住友鉱<5713、株価 - チャート>のほか、三菱マテリアル<5711、株価 - チャート>などの非鉄株、三菱地所<8802、株価 - チャート>、住友不<8830、株価 - チャート>などの不動産株、ポケットカード<5819、株価 - チャート>、アコム<8572、株価 - チャート>などのその他金融株が値上がり率上位。個別では、リニア新幹線建設でトンネル工事の需要が拡大するとの思惑から熊谷組<1861、株価 - チャート>、日基礎<1914、株価 - チャート>、飛島建<1805、株価 - チャート>、西松建<1820、株価 - チャート>、安藤ハザマ<1719、株価 - チャート>などが東証1部値上がり率上位に浮上。そのほかには、信用取引に関する規制が解除されたカーバイド<4064、株価 - チャート>、9月中間期の増配と自己株式消却が好感された丸三証<8613、株価 - チャート>のほか、コンベヤ<6375、株価 - チャート>、ツカモト<8025、株価 - チャート>などが値上がり率上位となった。
半面、14年5月期第1四半期が増収増益も出尽くし感から売られたツルハHD<3391、株価 - チャート>とクスリアオキ<3398、株価 - チャート>のほか、東急建設<1720、株価 - チャート>、巴<1921、株価 - チャート>、MARUWA<5344、株価 - チャート>などが東証1部値下がり率上位となった。