鹿島<1812、株価 - チャート>が堅調な値動き。SMBC日興証券では18日付で、投資判断を「3」(アンダーパフォーム)から「2」(中立)に、目標株価を290円から340円にそれぞれ引き上げている。
同証券では業績予想を上方修正、あわせて投資判断、目標株価を引き上げている。首都圏を地盤とし、土木、建築ともに強みを持つ大手ゼネコンであり、オリンピック・パラリンピックの東京開催決定による今後の事業環境改善の恩恵は大きいと評価できるとコメント。
また、東北地方や原子力発電所工事の実績も豊富であり、復興需要や原発の凍土遮水壁工事などの獲得が期待されるともしている。一方で、現在の株価は事業環境改善期待を織り込み割安感に乏しいとし、また、「アルジェリア高速道路の追加損失計上のリスクは否定できず、業績およびガバナンス面での不透明要素が払しょくされたとはいえない」と考えている。
同証券では連結営業利益について、14年3月期350億円(前期比89.5%増、従来310億円、会社側計画は310億円)、15年3月期400億円(従来370億円)、16年3月期470億円(同400億円)と試算している。
19日の終値は、前日比4円高の405円。