こうした状況を受け、開発側は9月5日・9月12日に大規模なメンテナンスを実施しました。同時接続者数の引き上げや新規ワールドの追加をはじめ、ユーザーから多く要望が寄せられた未操作が30分続くと自動的にログアウトとなる機能実装。あわせて、9月11日までにゲーム内のデータを現金で売買する「RMT(リアルマネートレード)」を行っていた1300以上のアカウントを永久利用停止処分したと発表しています。このような施策を重ねたことで、9月12日のメンテナンス以降は大幅にログインしやすくなりました。
ログイン制限に関しても、プロデューサーである吉田直樹氏がこまめに現状の説明、および対策について解説。「今何が起こっていて、今後どのタイミングでどうするのか」をアナウンスしていたため、思うように遊べないストレスを感じる中でも「メンテナンスが終わるまで待とう」と我慢できた部分も大きいでしょう。密なコミュニケーションにより信頼関係を築けていたからこそ、大半のユーザーは不満や怒りを抱えながらも冷静に対応を見守りました。
もちろん利用料金を支払ったにもかかわらず、長期間まともに遊ぶことができなかった人にしてみれば「事情はさておき、もっと早くなんとかしてほしかった」と思わずにはいられません。無料期間の延長も発表されていますが、先行すればするほど有利なオンラインゲームで当初から大きな開きができたのは今後のプレイ意欲に深く関わります。サービス提供者にとっても、最も売れる時期に売ることができないのは痛手でしょう。とはいえ、せっかく獲得した信頼を台無しにすることがないよう、引き続き対策に期待したいところですね。