ドコモはもちろん、アイフォーンが毒薬にならないための布石を打ってきた。
独自サービスを使える主力機種をアイフォーンと双璧に育成するための「ツートップ」戦略であり、他社の顧客向けにも独自サービスを開放し収益基盤を拡大する取り組みだ。しかし、これらの準備はまだ緒に就いたばかり。
調査会社などの推計によるとアイフォーンの2012年度の国内販売台数は1060万台。ソフトバンクが50%強、KDDIが50%弱でほぼ拮抗(きっこう)している。そこにドコモが参入して500万台前後の販売を目指す。
夏商戦で最も売れたソニーの「エクスペリアA(エース)」は約3カ月で130万台。
単純計算すればほぼ同じ販売台数だが、アイフォーンが予想外に売れると、独自サービスを担うスマホの存在感は薄れてしまう。