■ドイツのハンブルクは以前からエコロジーの取り組みが盛んな都市。この町の中心から徒歩約20分ほどの住宅地にあるのが、「エコテル・ハン ブルグ」。1996年創業のこのホテルは、一見、ツタの絡まる一般住宅の様に見えるが、れっきとしたホテル。オーナーのディックス夫妻は自宅 をホテルとして改造し、ドイツ国内のエコホテル優秀賞を受賞している。
ホテルの裏側から見える屋根にはずらりとソーラーパネルが搭載されている。もともと「低エネルギー消費型一般住宅」として建てられた私邸をホ テルに改造した。客室数は26室。床やドア、手摺り、天井などに利用されている木材は厚みのある自然木が用いられ、消音の為に敷かれたカー ペットはゴミが浮かない様に表面に特別なカッティング法が施されている。使われているリネン類は、シーツもタオルもすべてオーガニックコットン。クリーニングも石油系の洗剤は使わず、ホテル内で自然素材の石鹸で洗う。寒い地域なので必至とされる防寒対策は、外壁と内壁の間にミネラ ルウールを用い暖房と同時に環境に優しい配慮がなされている。