原文(釈文):
花脣不語偸思得
隔水紅櫻光暗親
兩岸芳菲浮浪上
流鶯盡日報殘春
読みくだし:
花唇(かしん)は語らず 偸(ひそ)かに思いを得
水を隔つる紅桜(こうおう) 光暗(ひそ)かに親しむ
両岸の芳菲(ほうひ) 浪上に浮かび
流鶯(りゅうおう) 尽日(じんじつ) 残春(ざんしゅん)を報ず
現代語訳
花びらは何も語りませんが、心の中で静かに思いを深めているようです。
川を隔てて咲く紅い桜は、春の光の中で密やかに引き合っています。
両岸からこぼれ落ちた草花の香りは波の上に浮いて流れていき、
飛び交うウグイスは、一日中ゆく春の終わりを告げています。