会見は、事前に質問を受け付け、記者は座席指定と異例の形で行われた。選挙対策本部は「参加者が増大したことによる混乱を防ぐため」と説明。実際の質疑応答は通常の挙手制で行われたが、永田町関係者は「事前に質問を受け付けることで想定問答に厚みを持たせられるし、想定外の質問も減らせる」と指摘。記者の質問に対し、小泉氏はピンク色の付箋がびっしり貼られた資料をめくって返答。同じ言葉を繰り返し、ポエムのようだと評される“進次郎構文”の回避に努めた。

泉氏のネックと言われる、経験・実績のなさ、答弁力の危うさを懸念する質問も飛んだ。「首相になってG7(先進国首脳会議)に出席したら、知的レベルの低さで恥をかくのではないか。それこそ日本の国力の低下にならないか。それでも総理を目指すのか」と辛辣(しんらつ)。小泉氏は苦笑しつつ「私に足りないところがあるのは事実。それを補ってくれる最高のチームをつくる」などと冷静に返答。質問者に名前で呼びかけ「“アイツ、ましになったな”と思ってもらえるようにしたい」と続けた。このやりとりにネット上には好意的な書き込みが相次ぎ、結果として小泉氏の株が上がる形となった。