警官が立ち去った後、組長と組員と32歳組員など計6人が2km離れた空き地に男性を連れ込み、男性の体を縛った上に殴る蹴るの暴行を加えた。失神した男性に水を掛けて意識を戻させさらに暴行を加えるなど拷問のような手口だった。男性は瀕死の状態で宝光芒川の浅瀬に放置され、翌日3月5日16時20分頃、遺体となって発見された。遺体の肋骨はほとんど折られ、右後頭部が割れクモ膜下出血で意識を失った形跡もあったが、死因は凍死だった。男性は組長らが立ち去ってから数時間生存していたと見られている。なお、リンチを行った後、37歳の組員が有瀬交番に出頭するも1時間ほどの事情聴取を行っただけで帰してしまった。

男性の遺体発見から4日後の3月9日に組長らが逮捕、3月26日に事件に関与した9人目が逮捕された。
2004年(平成16年)3月26日、神戸地方検察庁は組長に無期懲役、他の組員ら6人に懲役21年を求刑、同年8月5日に組長に懲役20年、組員らに10年から14年、女に懲役3年、執行猶予4年を神戸地方裁判所が言い渡した。
なお、兵庫県警は事件から1ヶ月後の4月4日に遺族に対し謝罪したが、警察内の処分が減給3ヶ月や訓戒など軽微な処分だったために苦情が殺到、2003年(平成15年)4月17日、遺族が兵庫県や組長らを相手に1億4000万円の損害賠償訴訟を起こした。これを受けた兵庫県警は一転して、捜査は適切だったと主張するが、2004年(平成16年)12月22日、神戸地裁が「警察が適切に職務を果たせば男性は死なずに済んだ」と指摘、兵庫県や組長らに合わせて9736万円の賠償金支払いを命じた。兵庫県は不服として最高裁判所まで上告するが棄却された。