現在、紅茶は日本をはじめ世界各国で生産されていますが、主な生産国は次のとおりです。

【インド】
皆様がよく聞くような、「アッサム」「ダージリン」も実はインド産の紅茶です。
「アッサム」というのは、インド北部産の紅茶を指します。茶湯の水色は澄んだ濃い目の深い紅色でミルクティーに適しています。甘い芳醇な香りとこくのある濃厚な味が特徴です。
「ダージリン」も同じくインド北部産ですが、茶湯の色は透明度の高い琥珀色で、ストレートティーに適しています。世界最高と称されるほどの直腸的な香り(マスカットに近い香りで、マスカテルと呼ばれます)と、刺激的な渋味を持っています。
インドにはその他にも多数の産地があり、「ニルギリ」や「ドアーズ」など、聞きなじみのない品種も多数生産されています。

【スリランカ】
「セイロンティー」と聞くと、聞いたことのある方もおおいのではないでしょうか。
これはスリランカで生産されたもので、ウバ・ヌワラエリヤ・ディンブラ・キャンディ・ルフナという5地域が主産地になります。この地域は「セイロン・ファイブ・カインズ」などとも言われています。
セイロンティーは厳密には3つに分類され、茶園・工場の標高によって異なります。
標高1,300m以上の高地で生産されたものは「ハイ・グロウンティー」
標高が670~1,300mの中地で生産されたものは「ミディアム・グロウンティー」
670m以下の低地で生産されたものは「ロー・グロウンティー」
このように分類されているのです。

インドやスリランカの他、インドネシアやマレーシア、中国などの東南アジアやアフリカ等でも栽培されています。