【補足トリビア】
①「シルエット」は1759年に仏の大蔵大臣に任命されたエティエンヌ・ド・シルエットという人の名前に由来している。当時のフランスは深刻な財政難を抱えており、シルエットは厳しい財政政策に着手するようになった。その一環としてシルエットは他の貴族や大臣たちがおかかえの画家に自分の肖像画を描かせる際、「色をつけるのがもったいない」との理由で肖像画を黒一色で描くことを強制した。そのことでシルエットは貴族たちに嫌われ、また厳しい税制を強いたことで国民からも嫌われており、人々は「ケチ」「安上がり」といった意味を込めて黒だけで描いた絵を「シルエット」と呼ぶようになった。
②シルエットはあまりの政策の厳しさから国民に反感を買い、結局わずか9ヶ月で大蔵大臣をクビになった。その後、田舎に帰った彼は意地になって切り絵などの「シルエット」の制作に取り組んだ。徐々にその魅力にとりつかれ、最後は自分の城をつくり、その中を自作の「シルエット」コレクションで埋め尽くした。
③この「シルエット」というアートの手法は18世紀半ば~19世紀半ばにかけてヨーロッパで流行し、1835年に「シルエット」という言葉が正式なフランス語として認められた。
【高橋語録】
私はシルエットが怪しいということで職務質問を受けました。