【トリビアまとめ】シルエットの語源は節約のため自分の肖像画を黒だけで描かせた人の名前から

昔懐かしの「トリビアの泉」を再検証!

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当時の放送より

シルエットと言えば、輪郭内が真っ黒な画像もしくは影絵のことであるが、

絵画の歴史に詳しい多摩美術大学の西岡助教授はこう語る。

Q.「シルエット」の語源は肖像画を黒で描かせた人?

「『シルエット』という言葉の由来は節約のため、肖像画を黒だけで描かせた人物の名前です。それは18世紀フランスの大蔵大臣『シルエット』のことです。このことは、世界でもっとも権威のある英語辞典『The Oxford English Dictionary』にも記されています。」

実際にその中を見てみると・・・

(訳)シルエット
フランスの政治家エティエンヌ・ド・シルエットの名前に由来
大蔵大臣を務めたシルエットは節約を考え黒だけで肖像画を描かせた

と書かれている。

そしてこちらが、黒一色で描かれたシルエットの肖像画である。

18世紀中ごろ、フランスは度重なる戦争により、未曽有の財政難に陥っていた。
そんな中大蔵大臣に就任したシルエットは、財政難の原因の一つである貴族たちの贅沢をおさえ、節約させる策を日々考えていた。

そして思い付いたのが、貴族の肖像画を黒一色で描かせて絵の具代を浮かせることだった。

そこで貴族たちに言うことを聞かせるため、シルエットはまず自分の肖像画を黒一色で描かせた。

しかし、この政策で財政難が解決することはなく、シルエットはわずか9ヶ月で大蔵大臣をクビになったのである。

【補足トリビア】
①「シルエット」は1759年に仏の大蔵大臣に任命されたエティエンヌ・ド・シルエットという人の名前に由来している。当時のフランスは深刻な財政難を抱えており、シルエットは厳しい財政政策に着手するようになった。その一環としてシルエットは他の貴族や大臣たちがおかかえの画家に自分の肖像画を描かせる際、「色をつけるのがもったいない」との理由で肖像画を黒一色で描くことを強制した。そのことでシルエットは貴族たちに嫌われ、また厳しい税制を強いたことで国民からも嫌われており、人々は「ケチ」「安上がり」といった意味を込めて黒だけで描いた絵を「シルエット」と呼ぶようになった。
②シルエットはあまりの政策の厳しさから国民に反感を買い、結局わずか9ヶ月で大蔵大臣をクビになった。その後、田舎に帰った彼は意地になって切り絵などの「シルエット」の制作に取り組んだ。徐々にその魅力にとりつかれ、最後は自分の城をつくり、その中を自作の「シルエット」コレクションで埋め尽くした。
③この「シルエット」というアートの手法は18世紀半ば~19世紀半ばにかけてヨーロッパで流行し、1835年に「シルエット」という言葉が正式なフランス語として認められた。

【高橋語録】
私はシルエットが怪しいということで職務質問を受けました。

再検証しました

18世紀ブルボン朝で財務総監を務めたエティエンヌ・ド・シルエットに由来。 財政緊縮のために生み出された影絵による肖像画にその名が冠された。

その由来はフランスの18世紀に実在した政治家、エティエンヌ・ド・シルエットという人名から由来。

フランスの財務大臣エティエンヌ・ド・シルエット(1709~1767)から名付けられました。

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