そもそもクエン酸とは何か、そしてどのようなものに含まれているか知りたい方も多いので
はないでしょうか。
専門的に言うと、クエン酸とは細胞内小器官であるミトコンドリア内で働くクエン酸回路
(TCA回路とも呼ばれる)を動かす機能を有する8種類の酸のうちの一つです1)。
多くの細胞で、このクエン酸回路を使ったエネルギーの産生が行われており、体を動かすた
めに必要不可欠なエネルギーを作り出しています。クエン酸とは、ずばりこのクエン酸回路
内における化学反応をするうえで中心的役割を担っている成分であると言えます。
その他にも、クエン酸自体が持つ酸味そのものが食欲を増進させて、夏バテの対策などの場
面においても活躍します。
クエン酸は主に、レモンやみかん、そしてグレープフルーツなどの柑橘類や梅干しなどに含
まれる酸味成分を指します。この酸っぱい酸味成分が体内で糖を代謝して、重要なエネルギ
ーに変えてくれるのです。目安として、クエン酸は概ね大きめのレモン1個に約4g、あるい
は梅干し1個あたりに約1gが含まれていると言われています。