未開の無知な人々のように、なにか素晴らしい財宝でも見たかのようにそれを欲しがってやまない。
だから大切な物をだまし取られ、差し出しても、取り返しのつかないことをしていることにも気が付かない。
しかしいつの日にか、自分には一切何もなくなっていることに気が付く。
努力して身に着けた能力すらも、働いてためたなけなしの富も、知恵すらも何の役にも立たなくなっている。
そこにあるのは、騙された者達の、惨めさだけである。