さらに興味深いのは、その記譜法です。7、8拍目はfis,cisと完全5度で記譜すれば読みやすいのに、わざわざges,cisと重増4度で記譜して、その音を想像しにくくしています。

最後から3、4拍目のges-dis-ces(重増5度+重増2度!)もfis-dis-hと記譜すればシンプルな長三和音となるのに、わざわざ複雑に記譜しています。これはタイトルの「いやがらせ」ということと関連があると思われます。