ごみ問題の誕生は、日本の近代化・産業発展と表裏一体の関係にある。本書は、この問題を通じて日本近代史を読み解くものである。開国で江戸の街はどう変わったか? 松方デフレがごみ問題に与えた影響とは? 与謝野晶子はなぜ廃物利用を批判したのか? 東條英機はなぜごみをあさったのか? ごみにまつわる詳細なデータと象徴的なエピソードで、幕末から敗戦に至る日本の歩みを描き出した意欲作、ついに刊行。