プラスティネーション標本が初めて一般公開された国は日本である。1995年創立100周年を迎えた日本解剖学会が、その記念行事として、ハーゲンス作製の標本を借り受けて展示を行った。東京上野の国立科学博物館で「人体の世界」展という名称で開催された。これが、このあと世界に広がったプラ標本の商業展示の先鞭である。
1995年に国立科学博物館において「人体の世界」と題して開催された展示は、日本解剖学会、国立科学博物館、読売新聞社の共催であり、文部省、厚生省、ドイツ大使館、日本学術会議、日本医師会、日本医学会、日本歯科医学会、東京、神奈川、埼玉、千葉の各都県の教育委員会が後援、協賛はエーザイ株式会社、協力はハイデルベルク大学である。