もう一つの大きな違いとしては、海外の企業の多くは「とりあえずやってみる」という姿勢が強いことです。とりあえず、行えるいくつかのWebマーケティングの手法を実行して、現場から上がってくる実際の統計やコメントを基に、修正をしたりサービスの追加、もしくは廃止をしていきます。一方で日本の場合は、プランニングにかなりの時間をかけて、最初からいわば完成した状態でコンテンツを用意する傾向が強く見られます。時間と資金を最初からかけていますので、リアルタイムで分析をして修正はするものの、それほど大きな修正を加えないというのも特徴です。

海外企業のWebマーケティングは、消費者の反応を見つつ柔軟かつスピーディーに変えていくという姿勢が強いのが特徴です。スピードを重視する海外企業は、より早く新しいマーケットに浸透できるため、ブランド作りにしても販売網形成にしても日本企業よりも先んじる状況にあります。こうしたフレキシブルでスピーディーなWebマーケティングというのは、日本企業も見倣えるところと言えるでしょう。