NHKは1日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、Eテレ「香川照之の昆虫すごいぜ!」、総合「香川照之の昆虫すごいZ!」などに出演中で高級クラブのホステス女性への性加害疑惑が報じられた俳優の香川照之(56)について言及した。
前田晃伸会長は「報道は承知している。あってはならないこと」と厳しく言及。2番組について「番組そのものは良い番組だと思う。番組が良いからといって(出演者が)何をやっても良いわけではない。社会的な問題を起こすのは良いことではない。そこは切り離して考えないと」とした。
今後の番組の対応について担当者は「現時点で放送が決まっているものはありません。これまでの放送を再放送する予定はありません」と語った。番組への降板などについては「今後、適切に対応していく」と明言を避けた。
また5日には香川が“プロデューサー”や声優を務めるEテレのアニメ「インセクトランド」を放送予定。放送予定について「様々な事実関係を確認して、適切な対応をとっていきたい」と語った。
香川についてはこの日、CMで起用している自動車メーカー・トヨタがテレビCM放送の見合わせと、CMとネットを融合させたオウンドメディア「トヨタイムズ」編集長の契約を年内で満了すると発表した。
性加害疑惑は8月24日発売の週刊新潮で報じられた。2019年7月に東京・銀座の高級クラブで、香川が席についたホステス女性の服の中に手を入れ、ブラジャーを剥ぎ取ったなどと生々しく伝え、その後も女性の胸を触り、キスをするなどしたとしている。ショックを受けた女性は、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を患ったという。