名古屋ナンバーが足りなくなった時に、小牧市に自動車検査登録事務所を設置するということになり、“小牧”ナンバーが誕生する流れになりました。

しかし、小牧市よりも人口規模の大きい一宮市、春日井市がこれに反対。
中でも一宮市は猛反対で、“尾張”というナンバーにしようと提案しました。
その当時、愛知県のナンバーは2種類。尾張地域が名古屋ナンバー、三河地域が三河ナンバーでした。
確かに、尾張ナンバーなら、三河ナンバーとのバランスも良いです。

しかし、小牧市は「それでは小牧市に自動車検査登録事務所を設置する意味がない」と尾張ナンバー案に反対。
互いに譲らない平行線を辿る中、当時の愛知県知事が仲裁に入り、双方の希望を両取りして”尾張小牧”ナンバーとしたのです。

つまり、尾張小牧というのは、尾張地域の小牧市という意味にしたかったわけではなく、小牧ナンバーを嫌がって反対した他の自治体に考慮した結果の“尾張小牧”なのです。
尾張一宮駅がある、一宮市に最も配慮した結果と考えていいでしょう。