「尾張小牧」という不思議なナンバー、何故できた?

自動車ナンバープレートの尾張小牧ナンバー。
小牧の名前も入っており、愛知県小牧市のナンバーだという認識をされている方も多いと思います。
ただ、市名の前になぜか地方名が付いています。
そして、長らく唯一の4文字ナンバーでした。
そんな尾張小牧ナンバーについて解説していきます。

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尾張小牧ナンバーは1979年に誕生

尾張小牧ナンバーの登録が始まったのは1979年。結構古いです。
現在、都道府県において全国最多の8種類のナンバーが存在する愛知県の3番目のナンバーとして誕生しました。
愛知県は車社会で登録台数が全国トップ。名古屋ナンバーが足りなくなったことで尾張小牧ナンバーに分割したという流れです。

誕生から40年以上経ってるんですね~。

尾張小牧ナンバーをつける自治体は結構多い

瀬戸市、犬山市、江南市、小牧市、稲沢市、岩倉市、尾張旭市、清須市、北名古屋市、西春日井郡(豊山町)、丹羽郡(扶桑町・大口町)

愛知県のナンバーでは名古屋ナンバーの次に自治体数が多いです。

ご当地ナンバー制度ができた2006年までは一宮市も尾張小牧ナンバーで、さらに2014年までは春日井市も尾張小牧ナンバーでした。

尾張小牧ナンバーが誕生した理由

名古屋ナンバーが足りなくなった時に、小牧市に自動車検査登録事務所を設置するということになり、“小牧”ナンバーが誕生する流れになりました。

しかし、小牧市よりも人口規模の大きい一宮市、春日井市がこれに反対。
中でも一宮市は猛反対で、“尾張”というナンバーにしようと提案しました。
その当時、愛知県のナンバーは2種類。尾張地域が名古屋ナンバー、三河地域が三河ナンバーでした。
確かに、尾張ナンバーなら、三河ナンバーとのバランスも良いです。

しかし、小牧市は「それでは小牧市に自動車検査登録事務所を設置する意味がない」と尾張ナンバー案に反対。
互いに譲らない平行線を辿る中、当時の愛知県知事が仲裁に入り、双方の希望を両取りして”尾張小牧”ナンバーとしたのです。

つまり、尾張小牧というのは、尾張地域の小牧市という意味にしたかったわけではなく、小牧ナンバーを嫌がって反対した他の自治体に考慮した結果の“尾張小牧”なのです。
尾張一宮駅がある、一宮市に最も配慮した結果と考えていいでしょう。

確かに、こういった理由でもない限りは地方名+市名のナンバーなんて誕生しないですもんね。

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