「大学生の時に家庭教師をやりたかったんだけど、できなかったんだよね。なぜなら、生徒に対して“何でできないんだ!”って思っちゃうからなんだよ」

 自民党の茂木敏充・新幹事長はかつて記者へのオフレコ懇談でこう語ったことがある。「自分の頭が良すぎて周りがバカに見えてしまう」ことを吐露したこの発言は新幹事長の人間性を的確に言い表している。一貫したその姿勢が茂木氏を“超人”的な仕事をこなす「ビジネスエリート」へと変身させ、時にパワハラ・セクハラを働く「上司」にもなるのだから――。

 1978年、東京大学経済学部を卒業した茂木氏は丸紅、読売新聞を経て、83年にコンサルティング会社のマッキンゼー&カンパニーに入社する。すると、同社の幹部だった大前研一氏が92年、「既成政党の枠を超えた政治を」と政策提言集団・平成維新の会を発足させ、茂木氏が事務総長に就任した。ここが彼の「原点」と言える場だ。