特捜部が乗り出した当初は「小泉元首相の反原発運動潰し」と取り沙汰されたが、「生田容疑者が小池知事との関係を吹聴していたうえに、小池氏関連の政治団体に献金していた」(全国紙の社会部記者)ことが露見し、「事件は小池氏に飛び火した」(同)。

 生田容疑者は小泉政権で環境相を務めた小池百合子氏に接近。13年には小池氏の衆議院議員時代の資金管理団体「フォーラム・ユーリカ」に50万円、15年に同氏が代表だった「自由民主党豊島総支部」に150万円個人献金していた。

「週刊文春」(6月10日号)は「11億詐欺逮捕社長は小池百合子のタニマチだった」と報じた。両者の濃密な関係を築いたキーマンがいる。小池氏の“いとこ”を自称する水田昌宏氏だ。小池氏が環境大臣の際には大臣秘書官、その後、公設秘書を務めた。

〈水田氏が「最高顧問」のような立ち位置でテクノ社に出入りし、外注費の名目で毎月50万円支払われていた〉と「週刊文春」は告発した。

 朝日新聞出版のオンラインメディア「AERAdot」(5月25日付)でテクノ社の元社員が次のように語っている。

〈太陽光発電システムなどの開発の商談には「必ず、小泉元首相のツーショット写真を使え」と話していました。「ダメなものでも、大物政治家の名前を出せば、ゴリ押しが効くんだ」と〉