ポーランドは英語圏の国ではありません。
ポーランド語が母国語である、いわゆる非英語圏となります。

そんな非英語圏の国において、英語留学は適切であるか否か、疑問に思う方は多いと思います。

結論からお伝えします。
アメリカやイギリスなど、英語圏の国で『しっかりとした留学』が可能となる、十分な留学予算がある場合に限り、ポーランドのような非英語圏の国よりも、断然に英語圏の国をお勧めします。
この事実を否定する事は流石に出来ません。


しかし、英語圏だから確実に留学が成功するという訳ではありません。
事実として、英語圏の留学であっても留学費用を抑える事は可能ですが、その留学の質を下げてしまう事は大きなリスクを伴います。

英語圏・非英語圏、どちらにも当てはまる事ですが、以下の4点が悪い環境である場合、それは結果的に留学自体の失敗に繋がる可能性が大きくあります。

● 留学先の生活環境
● 授業形式とクラス環境
● 英語を教える教員のレベル
● 授業時間・頻度などのスケジュール



● 留学先の生活環境
英語圏であっても、田舎や治安の悪いエリアであれば、学費・滞在費など、留学費用を大きく抑える事が可能です。
もちろん田舎のような落ち着いた環境で留学生活を送りたいといった人もいるかと思われます。
しかし、外国人という立場である事、そして自身らの存在がいわゆる少数派 (マイノリティ)である場合などを考慮し、どうしても落ち着いた生活環境を持つ事が難しいと思える人は多かったりします。
留学先はなるべく国際性豊かで、オープンな街である事が理想と考えられます。


● 授業形式とクラス環境
この点もしっかりと考慮してください。
第一に、あなたの英語能力によって、適切なクラス環境の判断基準が変わります。
既に英語で英語を学ぶ事に問題がないといった方。
つまり、英語を聞き取り、理解し、その上で英語を学ぶ事が出来るといったレベルに到達している方であれば、通常のグループレッスンであっても、問題なく対応する事が可能です。
しかし、初級レベルからのスタートである場合、一般的なグループレッスンはあまりお勧め出来ません。
第一に、グループレッスンの殆どは8〜12名ほどで構成している学校が殆どです。
このようなクラス環境で、生徒全員に対し、教員がしっかりとした管理・ケアを取る事は困難です。
よって、生徒の中には、いわゆる置いてけぼりな状態が発生しやすい状態が生まれます。
初級レベルからのスタートである場合、教員が各生徒をしっかりとケア出来る、少人数制のクラス、またはグループレッスン (マンツーマン)が理想と考えられます。


● 英語を教える教員のレベル
英語圏の国へ留学する場合、教員は基本的に同国出身の方である場合が殆どです。
つまり英語圏出身のネイティブスピーカーという事となり、これは英語を学ぶ上で必須とも考えられる条件です。
しかしネイティブスピーカー=優秀な教員という訳ではありません。
これは日本人全員が、日本語の教員になれる訳ではないといった理論と同じです。
担当となる英語教員がしっかりとした教員なのか、教員としてどれぐらいの経験を持っているのか、など、事前に学校側へ問い合わせする事が好ましいです。


● 授業時間・頻度などのスケジュール
週に2、3回の学習スケジュールにあまり意味はありません。
留学期間にもよりますが、やはり集中的な学習機会を設けない限り、限られた期間での英語能力の習得は難しいものと考えられます。
最低でも週4〜5日、週20時間ほどのクラススケジュールが理想と考えられます。