鹿児島県のトカラ列島近海を震源とする地震が9日夜から相次いでいることについて、南西諸島北部の地震活動に詳しい鹿児島大学南西島弧地震火山観測所の仲谷幸浩特任助教は「この領域では、『トカラギャップ』と呼ばれる海底地形のくぼ地がおおむね東西に延びていると考えられている。こうした境界があることで横ずれ断層型の地震がしばしば起きており、今回の地震活動もこの構造線を背景に起きている可能性がある」と指摘しています。
そのうえで今後の見通しについて、「2000年にマグニチュード5.9の地震が起きた際にもしばらく活動が続いたので、引き続き十分注意する必要がある」と話しています