鹿児島:トカラ列島近海で地震が相次ぐ

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トカラ列島近海で地震が頻発

9日夜から鹿児島県のトカラ列島近海を震源とする地震が相次いでいて、十島村では10日の震度4の揺れを2回観測しました。気象台は周辺にある活火山との関連は分からないとしたうえで地震は数日間続くおそれがあるとして注意を呼びかけています。

10日午後4時36分ごろ、鹿児島県十島村の悪石島で震度4の揺れを観測する地震がありました。

悪石島では10日午前7時7分ごろにも震度4の揺れを観測するなど、十島村の悪石島と小宝島の周辺では、9日夜11時半から10日午後8時までに震度1以上の地震が合わせて76回観測されています。

気象台は周辺にある活火山との関連は分からないとしたうえで、地震が数日間続く可能性があるとして注意を呼びかけています。

鹿児島県のトカラ列島近海を震源とする地震が9日夜から相次いでいることについて、南西諸島北部の地震活動に詳しい鹿児島大学南西島弧地震火山観測所の仲谷幸浩特任助教は「この領域では、『トカラギャップ』と呼ばれる海底地形のくぼ地がおおむね東西に延びていると考えられている。こうした境界があることで横ずれ断層型の地震がしばしば起きており、今回の地震活動もこの構造線を背景に起きている可能性がある」と指摘しています。

そのうえで今後の見通しについて、「2000年にマグニチュード5.9の地震が起きた際にもしばらく活動が続いたので、引き続き十分注意する必要がある」と話しています

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