資産形成では「時間を味方につける」という言葉がよく使われます。少しでも早く投資を始めれば、運用で得た収益を再び投資する複利効果を生かす時間が長くなり、最終的に資産形成の大きな力になるからです。その点から見ると、20代でも老後に向けて早くから資産形成を始めることは重要だといえます。
年率3%で運用できる金融商品に25歳から毎月2万円を65歳まで40年間投資をした時の残高は、税金や手数料を考慮しなければ1900万円弱に達します。35歳の人が同じようなやり方で資産形成をしたとすると、65歳時点の残高は1200万円弱です。10年間の拠出額の上乗せ分240万円を念頭に入れても、この差はかなり大きく、10年早く始める効果が大きいことが分かります。