坂本「・・・僕が知らないところで、いつのまにか僕の曲の楽譜が世に出てることはよくあります。別に出してくれるのはいいのですが、困ったことに、そういうものは、たいてい、どこか間違えているんです。例えば、2分の2拍子の曲が4分の4拍子で書かれていたりね。聴いている方は区別がつかないかもしれませんが、作った人間にとっては、これはかなり意味が違ってくる。別の曲になってしまうと言ってもいいぐらいに。そういう意味で、やはり楽譜は自分のチェックが入ったものを見て、ピアノを弾いてもらいたいです。・・・」

やっぱり坂本龍一本人が作成した公式楽譜で演奏したい。ということで・・・数ある楽譜の中から、坂本龍一本人監修または公認の楽譜、自筆(手書き)の楽譜スケッチが掲載された書籍などをピックアップ。また、それらの楽譜の元となる音源も紹介。過去に販売されて絶版などで既に入手困難となっているものから最新のものまで、基本的に楽譜の出版年代順に列挙しました。

※「戦場のメリークリスマス」「ラストエンペラー」「AQUA」など、何度も楽譜化されている楽曲がいくつかありますが、それぞれアレンジや楽器編成が異なります。最後のページまでご覧頂き、お好みのバージョンをお探しください。

※ 追記:2021年12月10日に坂本龍一公式楽譜の販売サイトがオープンしました。ピアノ譜の他にトリオやフルオーケストラのスコア及びパート譜なども随時追加予定とのこと。詳細は後述の Ryuichi Sakamoto Official score store(坂本龍一 オフィシャル楽譜ストア)の項目をご参照ください。