2012年にバラク・オバマ氏が再選した際は殆ど価格変動が見られなかったが、2016年にドナルド・トランプ氏が勝利した際はBTC が3.8%、ゴールドはほぼ5%近く急上昇した。今回の米選挙選は、「どちらの候補者が勝利してもある程度市場に不透明感が残り、BTCとゴールドに有利になる」との予想もあったが、それぞれ異なる動きが見られた。

BTC──米選挙選実施前の一ヵ月間で30%高騰。行方が不透明感を増した11月4日、1万4265ドルと2018年1月以来の高値を付けた。その後は挙選速報に一喜一憂し、米株と連動するように上昇と下落を繰り返しながら、2万ドルの壁を目指した。

ゴールド──10月29日を境に反発したが、選挙当日の11月6日の6万2764ドル(約649万円)をピークに反落。30日には5万7114ドル(約597万円)まで下落し、月間としては4年ぶりの大幅な下落率を記録した。