緑化を目的とした蛇籠もある。「二重ふとん籠」は、パネル式ふとん籠の内側に内張りネット、植生シートなどをあてがい、現地発生土を詰めて、自然の回復、保全を促進させる。また、“めっき籠枠”“籠枠”と呼ばれるふとん籠に比べて高強度・高耐久性のふとん籠が施工性とライフサイクルコストの向上を謳って工事品質の向上に一役買っている。
蛇籠は枠線と金網から構成され、金網はめっき鉄線で編む菱形金網とする。 円筒形蛇籠は、胴網、蓋、丸輪、閉じ線で構成されており、胴網を広げ、丸輪を押入し、両端に蓋網を取り付けて完成。角形蛇籠は、丸輪ではなく中枠・骨線を押入する。
蛇籠は、中詰め材の流出や目詰まり、ずれ落ち、金網の破損や変形、生態系や景観への悪影響などの問題が発生する可能性があるが、蛇籠本体や周辺環境の定期的な点検、技術の進展に伴う製品の改良によって、これらの問題に対処している。