長門側、情報総合思念体(以下宇宙人)にとってハルヒとその騒動は、目的の為の観測対象であり、宇宙人側が能動的にハルヒに介入する事は「自律的な進化」と相反しかねません。
この事から、宇宙人のインターフェースである長門が、その権限を超えて個人的に自由にあれこれするのは困難であったと推測出来ます。
強いて何か出来るとしたら、立場を超えない範囲でのキョンたちからの質問などに対するリアクションや、キョンへのジト目くらいが精一杯でしょう。
そしてこれはあくまで長門の自発的な言動の限界であり、受動的な言動とはまた別です。
更にいずれは長門もループ問題に関し動かなくてはならなくなる可能性があります。それらについては合わせて後述します。
古泉に関しても、長門と似た様な状況であると考えられます。
古泉が所属する”機関”の目的は、現状世界の破滅を防ぐ事であり、具体的には「ハルヒを退屈させない事(ストレス対策)」です。
ループ上の世界は客観視すれば歪ですが、内情ハルヒの精神は基本的に安定しており(アレが出現する等の極端な変異が世界に見られないetc)、古泉側にしてみれば態々ループを脱出する必要は特に無かったりする訳です。