「俺たちがこのことに気づいたのは何回目だ」
 俺の思いつきのような質問を、長門は予想していたかのように答える。
「八千七百六十九回目。最近になるほど、発覚の確率は高まっている」

出典 谷川流『涼宮ハルヒの暴走』角川書店〈角川スニーカー文庫〉、62頁