つまり、PCR検査を大規模に実施すると何が起こるのか。
新型コロナに感染しているにも関わらず、検査結果が陰性に出た30%の人たちは、きっと安心して行動制限を緩め、結果として感染を拡大させてしまいます。
さらに、大規模な検査を実施することで、迅速に検査しなければならない人の検査に時間がかかってしまうかもしれません。
しかも、PCR検査は「その時点での感染状態」を調べるもの。
今がどうなのか、ということはある程度わかりますが、過去にどうであったのか、これからどうなるのかは全くわかりません。もし「感染していないことを確認したい」という安心感のために検査をするのであれば、定期的に再検査を続けなければなりません。そんなことをすれば、感染していないのに隔離されるケースが増えるばかりです。
つまり対象を選別しない広範なPCR検査は現段階では「百害あって一利なし」。
それでも大規模PCR検査にメリットがある、という方はぜひ教えてほしいです。