元々ウィッグの人工毛の多くは、ポリエステルが主流なんです。やはりポリエステルは固いので、張りとコシが出やすい。その代わりに、固いので風合いに乏しい。ところがいま、この固いポリエステルを、柔らかい風合いにして、人毛に近づけたものがたくさん出てきているのも事実なんです。
大手の繊維メーカーなどは、ポリエステルからそうした糸にする技術を開発し続けていますが、キューティクルなど天然の人毛に関するノウハウはありません。このようにポリエステルの動向を見ながら、我々はさらに人毛に近い人工毛の開発を進めていきます。