府と同センターは今後、宿泊施設で療養する軽症・無症状患者計2千人の同意を得て、同センターによる臨床研究を拡大。ポビドンヨードによる重症化予防効果を検証する方針だ。重症化しやすい高齢者や基礎疾患のある軽症患者への活用を視野に、医療機関への情報提供も行う。
また府民に対する呼びかけとして、発熱などの症状のある人、接待を伴う飲食店の従業員、医療従事者などは、うがい薬によるうがいを励行するよう求めた。
臨床研究は今後、同センターの倫理委員会の審査を経る必要があるなど、まだ途中段階だ。吉村洋文知事は4日の記者会見で「(法令上)うがい薬がコロナの重症化予防に効能があると大々的には言えないが、一人でも重症患者を減らしたいという思いで、研究論文がまとまる前に、一定の効果が出た段階で呼びかけた」と述べた。