ソフトバンクグループ(SBG、東京都港区)が東京国税局の税務調査を受け、約4200億円の申告漏れを指摘されたことがわかった。2016年に約3兆円で買収した大手半導体会社の株をめぐって巨額の損失を計上したが、同国税局は損失額の一部を認めなかった模様だ。すでに修正申告したという。
数千億円規模の申告漏れは極めて異例。日本IBMが約10年前に約4千億円の申告漏れを指摘(後に最高裁決定で課税取り消し)された例があるが、今回はそれを上回り過去最高額とみられる。ただ、修正申告後も損失が上回っていたため、追徴課税はなかったという。