安倍首相の“懐刀”と呼ばれる今井尚哉・総理首席秘書官だ。経産官僚から抜擢されて7年間務め、昨年からは「政策企画の総括担当」の総理補佐官を兼務して国政全般に睨みを利かせるポジションについた。

 今井氏は役人ながら官邸内で菅氏と権力を二分する実力者として知られるが、これまでは互いに牽制しながら、菅氏は危機管理と内政全般を担当し、今井氏は外交と経済政策を首相にアドバイスするなど役割を分担してきた。