「JR東海には、引き続き関係者と粘り強く調整し、一日も早く工事着手にかかっていただきたい」

 トップ会談の終了後、報道陣の取材に応じた愛知県の大村秀章知事は、早期の着工を改めて求めた

(中略)

 愛知県など東海3県の政財界は、リニア開業までに中部空港に2本目の滑走路をつくる構想を進めてきた。課題だった需要も、外国人客の増加で右肩上がりだったところへ、新型コロナウ
イルスの影響が直撃。リニアも遅れる公算が大きくなり、経済界の関係者は「27年のリニア開業は大きなよりどころになっていた。コロナで需要もボロボロになる中、もうやらなくていい、という話にならないか」と心配する。