「奴婢」「白丁」は銀行員になることができない・・・なんてことがまかりとおっていました。これが、貧富の差が世代を超えて固定化してしまう原因にもなっています。

旧朝鮮王朝時代から続く身分差別を解消すべく、2008年、植民地時代から続いた戸籍制度に代わり、家族登録制度が開始されました。
ここには、旧朝鮮王朝時代の身分が記載されていません。

とはいっても、この家族登録制度は結構雑で、行政書士に頼んで除籍謄本をとれば、第三者の誰でも、調べたい人が「奴婢」、「白丁」かどうか知ることができるようになっています。
そうなってくると、旧朝鮮王朝時代、都(ソウル)から排除され、地方に住まざるを得なかった賤民は、21世紀になっても、引き続き地方に住まざるを得ません。