一人ひとりが資産運用等により一定の金融資産を確保する「自助努力が必要な時代」と言われています。その背景として、現在の日本の状況を知っておく必要があるでしょう。
日本には、国民皆年金という制度があるものの、少子化・高齢化が進み社会保障費は拡大する傾向にあります。長く続いた低成長や国家予算の増大で国の財政は年々悪化しています。さまざまな政策が打ち出されていますが、現役世代を中心に子育てや年金など将来への不安が増大しつつあるというのが、現在の日本の状況ではないでしょうか。

このような日本の状況に加え、私たちの家計や生活の将来にも懸念材料があります。消費税のアップや社会保障費のアップ、円安による物価高などで家計はますます厳しくなると思われます。年金支給開始年齢は段階的に引き上げられており、今後の行方も気になるところです。医療費の自己負担分も70〜74歳の窓口負担が2割になるなど、老後の生活にも不安がよぎります。
現役世代を中心に、社会保障費や税負担などの増加や、子育て・老後に対する不安が拡大する今、国や企業だけに頼るのではなく、資産運用で自らの財産をふやしていくなどの自助努力が必要でしょう。