大正、昭和戦前の神戸港の貿易は、恐慌と不景気で不振になり、軍需景気と関東大震災で大きく飛躍したといえます。

1914(大3)年の第一次世界大戦勃発により、我が国の貿易は不振となりましたが、大戦中に欧米諸国がアジア市場を省みるいとまがなかった間に、我が国商品が欧米品に代わって中国、アジア、アフリカ市場へ進出しました。

これにより神戸港の貿易額も、開戦3年目の1916(大5)年から増加に転じた後、1920(大9)年まで毎年過去最高記録を更新しました。