--最近はインフレーションの心配が特にない。
「今後もそうなるとは断定できない。非伝統的な財政・通貨政策は現在、財政余力があり、ドル・ユーロ・日本円など国際通貨を発行できる先進国が主導している。韓国のように国際通貨を持たない国が先進国を真似て過度に通貨膨張や財政拡大で対応すれば、通貨安や金利上昇につながり、ウイルス危機が経済危機につながるおそれがある。現在、財政政策浮揚規模がGDP比10%に近い先進国に比べ、新興国・開発途上国の財政浮揚規模が2-3%にすぎぎないのも、こうした制約を反映した結果だ」
--先進国のように果敢にしようという世論もある。
「残念であり不公平に感じられるが、ドルやユーロなど国際通貨を簡単に発行できる先進国は『何でもする(Whatever it takes)』という形で果敢に浮揚政策を推進する余力がある。しかし開発途上国は副作用を考慮して最適な組み合わせと規模を見いださなければいけないという限界がある。開発途上国は浮揚規模だけでなく政策ターゲティングも重要だ」
つまり、韓国は国際通貨を持たない「発展途上国」ということだ。