3回目の収容は、2018年1月。メヒリグルさんは「無期懲役か、死刑」だと宣告され、連行されました。無期懲役・死刑の囚人服であるオレンジ色の制服を着せられ、尋問や拷問を受けたといいます。そして「お前は間もなく死ぬから、子供たちに残したいメッセージを書け」と紙とペンを渡されました。



メヒリグルさんは、警察官に「2人の子供はエジプトの国籍を持っているから、エジプトで問題になるだろう」と話しました。すると、エジプト政府に子供のことが伝わり、エジプト政府職員がメヒリグルさんの面会にやって来ました。同政府の働きかけのおかげで、メヒリグルさんは2カ月以内に戻ることを条件に、幼い子供をエジプトに連れて行くことが許されたのです。



しかし、メヒリグルさんの一族26人は拘束されており、警察は「2カ月以内に帰ってくれば、家族は解放してやる。お前が世界中どこにいても、捕まえられる」と脅してきました。メヒリグルさんも帰国するつもりでした。